25.シベリア抑留展 in 京都                    2008.5.3

@鑑賞 

A講演「シベリア抑留国家賠償請求訴訟」の活動の実態について」 

   講師  シベリア抑留国賠訴訟弁護団     弁護士 黒澤誠司さん

       棄兵棄民政策による国家賠償を勝ち取る会代表 林明治さん

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感想 

2008年5月3日、私は朝日新聞を読んで、「ひと・まち・交流館 京都」で開催されていた「シベリア抑留展」に行って来ました。こぢんまりしたブースでの展示会でしたが、抑留体験者自ら(一番若い方で81歳)が沢山いらっしゃって、入れ替わり立ち替わり展示物について熱く語ってくださいました。

 ここでは、「寒さ・ひもじさ・強制労働」という、いわゆる「シベリアの三重苦」と言われた過酷な体験だけでなく、体験者のみなさんによる「シベリア抑留国家賠償請求訴訟」の活動の実態についても知ることができました。「もう後がないのです!」と強く訴えかける彼らの姿に私は胸が熱くなりました。

 また、体験者による絵画や俳句も展示されており、俳句をしている私は、とりわけ以下のような俳句に心が揺さぶられました。

   丸太負う背中曲がりし兵の骨

   いかようにも御使いくだされ棄兵の列

   けしつぶのごとく凍土に兵撒かれ

 中でも、次の一句には涙が出ました。

   眼窩空ろ日本はどちらでありますか    おくだ菜摘

 
 
 
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