ごあいさつ

                          井筒 紀久枝

  

 一昨年、八十歳になった私は、21世紀への平和を願って、戦時中

の日本人としての反省と私自身の戦争体験を「大陸の花嫁」と題して

出版しました。

 その後、マスコミ各社のご協力もあって、たくさんの方々から励まし

の言葉や感想メールをいただき、これからも生きている限り戦争の愚

かさを語り続けていきたいと思っています。

 しかし、近年めっきり身体が衰え、意気込みだけではままならない現

実をも痛感しています。

 そんな折、私の孫のような若い世代の藤原景子さんが、CDやテー

プに録音することを提案して下さいました。娘の朗読に、その場その

場の臨場感あふれる音響を入れていただきました。いずれも彼女自

身の演奏によるもので、筆者の私自身感動し、とても満足しています。

 どうかこちらの方も、お気軽にご意見ご感想などお寄せ下さい。

                      

                 2002年 11月 15日 井筒 紀久枝                       

 

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