ウツボグサ

シソ科、ウツボグサ属

全国各地の草地に生える多年草。初夏、茎頂に紫色の花を密に穂状につけ、真夏には花穂と茎が褐色に枯れるので夏枯草(カコソウ)とも呼ばれる。発がん物質の作用を抑える成分も含まれる。むくみ、排尿不足、に効果あり。

採取法

7月〜8月に花穂のついた茎と葉を採り、日に干して乾燥させる。根生葉は残して増殖させる。

用い方

乾燥葉一日量10gの煮出し汁をつくり、茶代りに飲む。口内炎、変桃炎に、同量を濃く煮出し渋みを我慢しながらうがいをするとよい。


オオバコ

オオバコ科、オオバコ属

全国各地の日当りのよい道端、草地など普通に生える多年草で、葉が広大であることから大葉子(オオバコ)といい また、車の輪立ちのあるところに生えるので車前草(シャゼンソウ)ともいう。便秘、排尿不足、咳に効果がある。

採取法

夏に葉を採り水洗いをし、後日に干す。秋に結実した果穂を採り新聞紙に広げて日に干し、飛び出た種子を集める。

用い方

乾燥葉一日量10gを水500Nで20〜30分間煮出し、3回に分けて飲む。種子は2gを一日量とする。体力を落とすことがあるので連用はさける。


オトギリソウ

オトギリソウ科、オオトギリソウ属

全国各地の日当りのよい山野に生える多年草で、傷の出血や腫れを抑える効果がある。つけると傷薬として効果はあるが、煎じた液を飲むと皮膚炎を起こす。(オトギリソウ病)

採取法

6月〜8月。開花期の茎のついた葉を刈り採り、日に干す。

用い方

乾燥葉10g〜20gを水200Nで煎じ、その汁を患部につける(生の葉の汁も同様に傷薬とする)。また、乾燥葉を刻みホワイトリカーを加えて保存し、赤チンキなど市販の傷薬の代用もできる。


カキドオシ

シソ科、カキドオシ属

全国各地の日当りのよい道端、野原などに生える多年草。4月〜5月に直立の茎に青紫の花が咲き、花が終わると茎は地上をはって伸びる。糖尿病の食事療法の一つとして良い。

採取法

開花期の茎と葉を刈り採り、水洗いして陰干しにする。

用い方

乾燥した茎一日量10gを水500Nで煮出し、3回に分けて飲む。


ゲンノショウコ

フウロソウ科、フウロソウ属

全国各地の草地に生える多年草で、茎は地面をはうか多少直立して良く分岐する。全草に毛が多い。夏に5弁の白色か紅色の小花が咲く。下痢止めとして効き、『現の証拠』と呼ばれる。主な薬効成分はタンニンで、それが分解して発がん物質の作用を抑える成分に変わる。便秘を促し利尿作用を示す成分も含まれ、下痢止めとして使っても便秘にならない。

採取法

夏の花の盛りに地上部全草を刈り採り、風通しの良い所で陰干しにする。

用い方

乾燥品一日量10g〜20gを水500Nで煮出し、3回に分けて飲む。便秘、成人病予防に、乾燥品を茶代りにして飲んでも良い。


タンポポ

キク科、タンポポ属

全国各地の草地などに生える多年草で、種類が多く日本でも200種を超す。ヨーロッパ原産で帰化したセイヨウタンポポが優勢で広く見られるようになっている。食欲不振に効果的。

採取法

開花寸前の根を掘り起こし、水洗い後縦割りにして日に干す。

用い方

乾燥した根を砕いて粉末にし、一回1〜2gを1日3回水で飲む。便通の好転や利尿効果などが認められることがある。


つづき