紙漉きしわが少女時代

 私の作句活動は、引揚げ後の紙漉き生活の頃から始まりました。

 日々の空しさと、紙漉き生活のきびしさを、どこかへぶつけたくて、それらを十七音のことばにまとめ、新聞、ラジオ、雑誌などの俳壇に手当たり次第投稿しました。

 紙漉きの句は、これらに掲載されたものと、後日『寒雷』『杉』などに属してから、少女時代を思い出すままに記して投稿し、採用して頂いたものです。

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